
肌がカサカサになってしまって、落ち込んだ経験はありませんか。カサカサの肌を隠そうと髪の毛で隠したり、うつむいた表情ばかりになってしまっては、暗い気持ちになってしまうことでしょう。アトピー肌でお悩みの方は、まず原因を知り、一日でも早く治すためにケアを始めましょう。
ここでは、アトピー肌の状態、原因、ケアの方法についてご紹介します。
■アトピー肌とは
「最近肌がカサカサする。もしかしたらアトピー肌かもしれない。」こんなお悩みをお持ちの方もいらっしゃると思います。それでは、一体どのような状態が「アトピー肌」というものなのでしょうか。アトピー肌の状態を知っておくということは、現状をしっかり受け止めることです。これは、アトピー肌を改善していこうという前向きな気持ちになるための第一歩なのです。
◇肌がカサカサになる
肌がカサカサになり、乾燥している状態が続いている場合、それはアトピー肌の初期状態です。本来つるつるだった肌は、触った感覚がざらざらと変わってきます。さらに、肌にぶつぶつができて、手で触らずに見た目だけでもわかるようになります。また、肌がカサカサしていると、乾燥によりかゆみも出てきます。
◇手で掻くと悪化する
かゆいからといって手で掻くと、アトピー肌は悪化します。粉が吹いたようにさらにカサカサの肌になり、皮膚がはがれ落ちてきます。その状態でもかゆみは続くので、さらに掻くと、肌に傷をつけてしまうことにもつながります。さらに症状が進むと膿が出てきて、かゆみが我慢できないほどの状態になってしまうのです。
◇肌が赤くなってくる
さらに、アトピー肌の状態が悪化すると、肌は赤くなってきます。手で掻いて刺激してしまった結果、炎症を起こしている状態です。肌のささくれも増えてきて、肌のひび割れているところから膿のようなものがにじみでてきます。アトピー肌は、少し改善したと思えばまた悪化し、それを繰り返してしまうのです。
■アトピーの原因とは
肌がカサカサする、ぶつぶつができる、赤くなる、かゆくなる、といった症状の出る、アトピー肌になる原因とは何でしょうか。ここでは、主に3つある原因をご紹介します。原因を知ることで、改善の方法も見えてくるものです。アトピー肌を改善していくためにも、原因を追究しましょう。
◇遺伝によるアトピー肌
アトピー肌の原因の一つとして、遺伝が考えられます。ただ、遺伝があるからといって、アトピー肌が発症する時期の予想はつけられません。
子どものうちからアトピーの症状が出てくる場合もあれば、子どもの頃は普通に過ごしていたにもかかわらず、大人になってからアトピーの症状が出てくる場合もあります。
◇肌の機能低下によるアトピー肌
肌のバリア機能という働きが低下すると、アトピー肌になります。バリア機能が低下すると、外からの刺激を肌がダイレクトに受けてしまい、肌が乾燥することで、さらなる乾燥を呼んでしまいます。外からの刺激とは、ハウスダスト、花粉、ペットの毛、紫外線といったものです。また、乾燥した空気も肌にとっては刺激なのです。
◇食べ物の影響によるアトピー肌
アトピー肌になる原因には、食べ物もあります。極端に栄養の偏った食事を続けていると、アトピー肌になってしまいます。
また、子どもの頃は、アレルゲン物質によってもアトピー肌になりかねません。一方、大人になってからのアトピー肌は、脂肪分の多い食事が原因の一つです。特に、油に含まれるリノール酸は、控えめにしたほうがよい物質です。口から入る食べ物によって体が作られているということを意識して、食事を摂りましょう。
■アトピー肌によくないこと~2つの注意点~
アトピー肌によくないことは、肌に刺激を与えてしまうことです。刺激を受けた肌は、肌の内側で炎症を起こします。赤くなっている部分は、炎症を起こして熱くなっているのです。
ただ、アトピー肌にはかゆみが出ることから、炎症を沈めて改善するのは簡単なことではありません。ここでは、アトピー肌になったときの注意点を説明します。
◇手で掻かないこと
アトピー肌は、かゆくなるのでつい手で掻いてしまいます。すると、摩擦という刺激を受けてアトピー肌がますます悪化していき、炎症がひどくなります。お風呂に入ったり、眠くなったりした時には体温があがるため、夜は特にかゆくなります。昼間のように、いろいろなことに追われることもなくリラックスすることで、かゆいことを思い出してしまうのも、夜にかゆみを強く感じる原因の一つです。
◇ストレスを溜めないこと
実は、ストレスを溜めてしまうことも、アトピー肌の原因になります。ストレスとは、イライラする、何かをずっと我慢して続けている、ということだけではありません。人前で何かを発表する時の緊張状態が続いたり、何か不安なことがあったり、怖い思いをすることでも、ストレスになるのです。ストレスが溜まると、血流が変化して肌が乾燥し、アトピー肌になってしまうのです。ストレスを溜め込まないように、発散する日を作りましょう。
■アトピー肌をなんとかしたい
アトピー肌でずっとつらい思いをしてきて、どうにか改善したいとお考えの方は多いのではないでしょうか。改善のポイントは、肌を乾燥させないようにすることと、肌に刺激を与えないようにすることです。しかし、これらは肌の表面の話です。アトピー肌を何とかしたい時には、肌の表面だけではなく、肌の内側、体の内側からも対策する必要があります。そこで、肌の外側と内側で、どのような対策をしたよいのか、ご説明します。
◇肌の内側からの改善ポイント
肌の内側、体の内側から改善していくためには、一番のポイントは口から入るものを考え直すことです。1日3回の食事は、栄養バランスのよい内容にしましょう。特に気を付けたいのは、脂肪分と糖分です。脂っこいものや甘いものが大好きでも、ほどほどに抑えましょう。お菓子などをつい食べ過ぎてしまうという方も多いと思いますが、少しずつゆっくり噛んで、量が少なくても満足できるようにしましょう。
◇老廃物を体から排出する
口から食べたものは、体に入って栄養を消化吸収されます。その後、体にとっていらないものは、老廃物として体の外に排出されます。老廃物が体の中に残っていることはよくありません。コンスタントに体の外に排出するためには、食べ物が大切です。そして、腸にしっかり動いてもらうためには、日々の適度な運動も必要です。運動が苦手な方は、まずは20分程度の散歩から始めてみるとよいでしょう。
◇生活習慣を見直す
夜更かしをしたり、起きるのが遅かったりと、睡眠を十分にとれていない方は多いのではないでしょうか。良質な睡眠でなければ、何時間寝ても意味がありません。良質な睡眠とは、ゆっくりとリラックスして深く眠ることです。生活習慣を見直し、朝はしっかり起きて夜は日付が変わる前に寝る、といったリズムを作るとよいでしょう。
◇肌の外側からの改善ポイント
肌の外側からできることは、肌が乾燥するのを予防することです。乾燥を予防できれば肌のバリア機能はアップするため、外の刺激から肌を守ることができるのです。
乾燥予防には、100パーセント天然由来のクリームをつけるとよいでしょう。LAFISでは、「ダチョウ卵黄エキス」を配合した「AD リッチクリーム」をご用意しております。敏感肌の方でも毎日お使いいただけるクリームですので、アトピー肌でお悩みの方は、ぜひ一度お試しください。
■まとめ
アトピー肌の原因と改善の方法についてご紹介してきました。スキンケアには、ご自身に合った刺激の少ないクリームなどを選ぶことをおすすめします。
お肌の周期は28日~40日といわれており、アトピー肌を治すまでには時間がかかるものです。日々のスキンケアを、根気強く、あきらめずに取り組んでいくことが大切です。